Azure IoTサービスの最新アップデート情報を公開

 Microsoft Azureが提供するIoTサービスは、IoTビジネスの急速な拡大によりラインアップを拡張し続けている。2017年7月にも今後登場する新たなサービスが公開された。IoTビジネス共創ラボ主催の勉強会で行われたマイクロソフト内藤稔氏のセッションの模様をお伝えする。

日本マイクロソフト株式会社

クラウドプラクティス開発推進本部

クラウドソリューションアーキテクト

内藤稔氏

IoTをより簡単に実現するサービスを追加

 2017年7月20日、IoTビジネス共創ラボ主催の「第1回ドローンWG勉強会」が日本マイクロソフト品川本社で開催された。その中で日本マイクロソフトのクラウドソリューションアーキテクト 内藤稔氏が登壇。「Azureで実現するIoT ~Azure IoT関連サービス最新アップデート~」と題したセッションを行い、Azure IoTサービスの最新アップデート情報について紹介した。
 IoTビジネスは現在、急速な勢いで広がりつつある。多くの企業が新しいビジネスへの適用のためにIoTサービスの導入検討を進めており「マイクロソフトはAzure IoTサービスを通じ、そうした企業のビジネスに応える技術課題の解決に取り組んでいる」と内藤氏は言う。
 こうしたマイクロソフトの取り組みによりAzure IoTサービスは進化を続け、現在は6つのサービス群で構成されるようになった(図)。AzureでIoTビジネスに取り組む場合、IoTデバイスのデータを「IoT Hub」で安全に取り込み、「Stream Analytics」でリアルタイムにデータ処理を行い、「Power BI Dashboard」で可視化するという基本的な推奨アーキテクチャは大きく変わらない。そこに今回、IoTビジネスをより簡単に実現するための新しいサービスがいくつか追加された。

Microsoft Azure IoTサービス群

構成済ソリューションの提供も開始

 新しいIoTサービスの中でも特に革新的なのが、「Azure Time Series Insights」だ。これはフルマネージドでストリームデータを視覚化するサービスであり、IoT Hubのデータを直接参照して最適なグラフで表示するという特長がある。このサービスを利用すれば、IoTデータの全体像を確認しながら異常検出、根本原因分析がリアルタイムで行える。これによりIoTビジネスの検証を素早く行い、ミッションクリティカルなデバイスのダウンタイムも防止できるようになる。
 もう一つ、Azure IoTサービスの目玉になると思われるのが、「Azure IoT Edge」だ。これはクラウドで提供されているAzure IoTサービスの機能をエッジに拡張したもの。各サービスと通信するために必要になるクライアントアプリがDockerイメージとしてコンテナ化されており、それをデバイスに組み込むだけでハイブリッドなIoTソリューションが実現できる。
 さらにマイクロソフトは、3種類のIoTソリューションを数分で自動的に展開できる「Azure IoT Suite 構成済ソリューション」の提供も始めた。ソリューションには、遠隔地のデバイスをエンドツーエンドで監視する「リモート監視」、リアルタイムのデバイスデータを収集してAzure Machine Learningを利用して予測モデルを作成する「予測メンテナンス」、マルチベンダーの産業用デバイスをOPC UA(OPC Unified Architecture)で接続し監視業務の生産性を向上させる「コネクテッドファクトリ」が用意されており、いずれも短期間のうちにIoTソリューションの検証、開発、導入を可能にする。
 「IoTはいま、どのように活用するかというフェーズに入りました。マイクロソフトはデータ可視化の先にある分析、次のアクションに必要なサービスを今後もさらに拡充していく予定です」(内藤氏)