「マネージドAzure」を提供開始。TED×JIG-SAWの強みとは?

 東京エレクトロン デバイスは2017年8月7日、JIG-SAWとの連携によりMicrosoft Azureを24時間365日体制でサポートする運用監視サービス「マネージドAzure」の提供を開始した。同サービスおよび両社が協業に至った経緯について、JIG-SAWの長谷川啓介氏に話を伺った。

JIG-SAW株式会社

A&A事業本部
コーポレートマーケティング室

セールスグループ マネージャー

長谷川啓介氏

東京エレクトロン デバイス株式会社

IoTカンパニー エンベデッド
ソリューション部

クラウドソリューションプロバイダーグループ

中村悠太

AzureとIoTに豊富な実績を持つJIG-SAW

 JIG-SAWは、2001年に創業したマネージドサービスプロバイダー。Web系エンタープライズシステムの設計・構築から運用までを一貫して受託するシステムインテグレーターとしてスタートし、現在はオンプレミス、クラウド、およびハイブリッドシステムのリモート保守・監視サービスを主力事業としている。
 「当社は、10数年以上にわたって企業システムの運用監視を支援するMSPとしてビジネスを展開してきました。近年はオンプレミスの仮想環境で培ったノウハウにより、マルチクラウドに対応した導入支援から運用監視までのフルマネージドサービスを提供しています。特にオリジナルにこだわっており、運用管理の負荷軽減を目的に自社開発した監視システム『puzzle』は、当社のナレッジを集約し、各種機器の異常・予兆の検知だけでなく優先順位の判断・指示も自動化したものです」(JIG-SAW 長谷川啓介氏)
 また、IoT、AI、ビッグデータの可能性にいち早く着目。「A&A(Auto Sensor-ing & Auto Direction)」というコンセプトを打ち出し、IoTやAIによる運用管理の自動化・分散化の推進に取り組んでいる。
 そんなJIG-SAWには、Azureの運用にも豊富な実績がある。それを活かして2016年に提供を開始したのが、Azureの24時間365日の監視、障害対応、運用保守をワンストップでサポートする「マネージドAzure」だ。
 「多くの企業は、Azureの運用管理に関して経験とリソースが不足しているという課題を抱えています。そうした課題を解決するために、Azureの運用を安心して外部にアウトソースできるサービスとして、マネージドAzureを提供しています」(長谷川氏)

マネージドAzure のサービス提供イメージ

企業のIoTビジネスを一貫して支援するスキームが確立

 一方、IoTデバイスの開発からAzureによるIoTデータの収集・分析・活用支援までのIoTビジネスを展開するTEDにとって、運用管理サービスの強化は課題の一つだった。
 「Azure IoTサービスは正式にリリースされてから1年半程度しか経っていません。最近は、製造業のお客様もようやくクラウドにIoTデータを上げることに抵抗感が弱まりましたが、運用管理の経験不足に課題をお持ちです。そのためTEDでは、Azureを使ってIoTビジネスに取り組むお客様の運用管理を支援するサービスを強化することが喫緊の課題でした」(TED IoTカンパニー 中村悠太)
 こうした中、TEDが幹事会社となり日本マイクロソフトと共に運営するIoTビジネス共創ラボでJIG-SAWに出会う。2017年4月のことだった。そこからとんとん拍子に話が進み、2017年8月7日にTEDとJIG-SAWとの協業によるマネージドAzureの提供が始まった。
 「IoTではオンプレミス環境に比べてデータ量が多くなり監視ポイントも増えますし、JIG-SAW社にはこれまでのAzureサポートによるナレッジの蓄積があります。マネージドAzureをTEDから提供できるようになったことで、Azureを使ってIoTビジネスを行うお客様を一貫して支援できるスキームが出来上がりました」(中村)
 今回、提供を開始したマネージドAzureは、ベーシック/スタンダード/プロフェッショナル/フルマネージドの4種類のサービスレベルから選択できるサポートメニューを用意。その最大の売りは「費用対効果の高さ」。例えば監視と障害検知、エスカレーション対応などを24時間365日体制でサポートするベーシックプランでは、月額6,000円という破格の料金だ。
 IoTビジネスを実現するための豊富なソリューションが強みのTEDと、AzureとIoTシステムの豊富な運用監視の実績に強みがあるJIG-SAW。両社が手を組んだことで、企業のIoTビジネスはさらに加速していくことになるだろう。