パートナーのIoTビジネス拡大を支援するTEDの取り組み
~ Microsoft Japan Partner Conference 2017 で講演 ~

 2017年9月1日、日本マイクロソフト主催のパートナー向けイベント「Microsoft Japan Partner Conference 2017 Tokyo」が開催された。東京エレクトロン デバイスからは、IoTカンパニー バイスプレジデントの福田良平、エンベデッドソリューション部の西脇章彦が登壇。IoTビジネスを展開するパートナー企業に向けたTEDの取り組みを紹介した。

東京エレクトロン デバイス株式会社

IoTカンパニー

バイスプレジデント 福田 良平

IoTビジネス共創ラボの活動内容と共同検証事例を詳しく紹介

 ビジネスコミュニティ活動を紹介する「BUSINESS COMMUNITY PARK」のセミナーでは、TED IoTカンパニーの福田が「IoTビジネス共創ラボ」についての講演を行った。


 IoTビジネス共創ラボは2016年2月、IoTエキスパート企業13社が集結する形で発足。2017年8月までに390社が会員として参加している。プロジェクトの共同検証を通じたノウハウと先進事例の共有、地方におけるIoTの普及とビジネス機会の拡大を狙う“地方版ラボ”の支援などを主な活動内容としている。


 プロジェクトの共同検証は、7つのワーキンググループ(WG)で行われている。講演では「物流・社会WG」が取り組む「畜産IoT」、および「ビジネスWG」が取り組む「IoTによる働き方改革」が紹介された。


 畜産業では生産データをもとに出荷予測を立てているが、予測精度の誤差が大きいという課題がある。そこでIoTを活用して生産データや気象データを取り込んで分析し、高精度の予測を実現することがプロジェクトの目的だ。

 「このプロジェクトはIoTデバイスを出発点にしていません。今あるデータをAzureで分析するというスモールスタートで始めています。まずはIoTの必要性を探り、今後は畜舎にセンサーを設置するなどして、さらに精度の高い予測を目指しています」(福田)


 もう一つは、従業員の生産性を可視化して働き方改革を実現しようというプロジェクト。眼の動きから集中力を可視化する眼鏡型ウェアラブルデバイス、屋内の温湿度やCO2濃度、騒音などを計測するウェザーステーションを用いたPoC(概念実証)を実施し、さまざまな勤務環境条件による集中力の違いを調べた。

 「PoCの結果、オフィスよりもカフェや在宅勤務、さらに室温とCO2濃度が低いほうが集中力が高まることが明らかになりました。これにより柔軟な勤務形態を取り入れ、オフィスの室温とCO2濃度を適度にコントロールするという働き方改革、環境改善が従業員の生産性向上につながることが分かりました」(福田)


 こうしたIoTビジネス共創ラボの具体的な活動内容の紹介に、受講者は興味津々の様子だった。

CSPとしてパートナー支援のサポートプログラムを強化

 マイクロソフトのパートナー戦略をテーマに沿って紹介する「BREAKOUT SESSION」には、IoTカンパニー エンベデッドソリューション部の西脇章彦が登壇。「パートナーと創るクラウドIoTソリューションとビジネスご支援プログラム」と題する講演を行った。


東京エレクトロン デバイス株式会社

IoTカンパニー エンベデッドソリューション部

部長代理 西脇 章彦


 TEDは、1993年に「Windows Embedded Partner」になって以来、マイクロソフトのライセンスビジネスを展開してきた実績がある。2016年には新たにMicrosoft Azure Cloud Solution Provider(CSP)プログラムにより「クラウドディストリビューター」に認定され、リセラー向けサポートプログラムの提供を開始した。


 「TEDのリセラーご支援プログラムは、エッジデバイスの開発からクラウド設計までの技術支援、リセラービジネスに不可欠なWebポータル、新規案件に最適なAzure無料枠、JIG-SAW社との提携による24時間265日有人監視など、販売・技術の両面で安心のサポートサービスを提供するプログラムです。このプログラムを利用することにより、お客様はインダイレクトリセラーとして自社製品・サービスとAzureを組み合わせたソリューションを提供したり、AzureやOffice 365を再販したりすることが可能になります」(西脇)


 2017年9月現在、CSPのインダイレクトプロバイダーは国内に6社だが、TEDのプログラムには他社との大きな差別化ポイントがある。それは「クラウドIoTビジネス」を主眼に置いている点だ。


 「IoTビジネスは、一社だけですべてに対応することは非常に困難です。センサーデバイスベンダー、ソフトウェアメーカー、システムインテグレーター、通信事業者などの各社が連携するエコシステムをパートナー各社と一緒に創っていく必要があります」(西脇)


 そうしたパートナー連携強化の一環として、TEDはパートナー各社の協力のもと「Azure IoT PoCキット」シリーズを提供している。これは、さまざまなIoTビジネスのPoCをスピーディーかつ安価に実施するためのオールインワン・キットだ。

 「今後もさまざまなIoTニーズに応えるラインアップのIoTキットをパートナー各社と共に拡充していく予定です」(西脇)


 IoTビジネスに取り組もうという企業、自社のIoTソリューションを製品化したい企業は、これから続々と登場する予定になっているTEDの製品やサービスにぜひ期待していただきたい。