リンクスがCOPA-DATA社製SCADA/HMIツール「zenon」の国内提供を開始

株式会社リンクス

代表取締役

村上 慶氏

豊富な実績を持つSCADA/HMIツールが日本上陸

 画像処理とIIoT(Industrial IoT)を中心に製品を取り扱うソリューションベンダーのリンクスはこのほど、オーストリアのオートメーションソフトウェア専業メーカー、COPA-DATA(コパデータ)社と国内総代理店契約を締結。2017年11月からCOPA-DATA社製「zenon(ゼノン)」の国内提供を開始する。
 COPA-DATA社は、1987年にオートメーションソフトウェアの専業メーカーとして創業。以来、30年にわたってSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)/HMI(Human Machine Interface)やレポーティングツール、統合型PLCシステムの開発に専念してきた企業だ。
 主力製品であるzenonは、さまざまな装置・機器のPLC(Programmable Logic Controller)と接続し、データを取り込んで可視化・表示するとともに、データ解析を行ってレポートを出力するところまでの機能を果たすツールだ。現在、90カ国以上の自動車、電力、製薬、食品・飲料など幅広い業種業界で10万システム以上が稼働しているという。

zenonの画面例

 このように豊富な実績を持つzenonが、いよいよ日本に上陸する。COPA-DATA社の国内総代理店としてzenonを取り扱うことになったリンクス 代表取締役の村上氏は、zenonの優位性について次のように話す。
 「zenonの最大の特長は、プログラムを1行も記述する必要がなく、開発環境での操作だけで完結できることです。そのためシステム拡張やメンテナンス時に発生しがちなバグが劇的に減少し、保守も容易というメリットが得られます。また世界300種類以上のPLCに対応し、各社のPLCが混在する環境からもデータ収集が可能な接続性は、IIoTでの大きな優位性です」(村上氏)

Azureを活用したデータ分析も可能

 もう一つzenonの大きな特長と言えるのが、クラウドに対応していることだ。zenonはマイクロソフトとの密なパートナーシップにより、Microsoft Azureとのインターフェースを備えている。
 これにより各種装置・機器から収集したデータをオンプレミスのzenonだけでなく、Azure上にも蓄積できる。さらにAzureのデータ解析機能や機械学習機能などを使って、データを詳細に分析することも可能だ。

Azureとのシームレスな連携

 村上氏は、すでにzenonとAzureを組み合わせて導入した企業の事例も紹介した。
 「例えば、ドイツの飲料用ボトル装置メーカー KHS社は、zenonとAzureを活用して装置の予兆保全を実現し、それを新たにサービス化しました。装置のセンサー情報をクラウドに収集して分析して、どの工場のどの装置のどこに故障の予兆があるのかという情報を可視化して顧客に提供するというサービスを作り上げたのです」(村上氏)
 ちなみに、こうしたAzureの顧客事例により、COPA-DATA社は2年連続で「Microsoft Partner of the Year」のアワードを受賞しているとのことだ。
 今後のビジネスについて、村上氏はパートナー各社との協業により進めていく意向を示す。
 「IIoT分野は、すべてを1社で対応することはできません。zenonによるSCADA/HMIについても東京エレクトロンデバイスと協力し、データ解析や機械学習に強みのあるベンダーなども含めたチームを組んで、ビジネスを展開したいと考えています」(村上氏)

 東京エレクトロンデバイスとしても今後リンクス社と協業して、海外で実績のあるzenonとAzureによる予兆保全ソリューションを日本で展開していく予定だ。