Dispel OTセキュリティに特化した
ゼロトラスト型リモートアクセス

OTセキュリティの必要性

製造業のデジタル化が進む中、工場や生産設備のOT(Operational Technology)環境は、これまでのクローズドネットワークから、リモートアクセスが必要な環境へと変化しています。しかし、従来のIT向けリモートアクセスツールではOT環境特有の要件に対応できません。生産停止の許されない製造現場では、高度なセキュリティと安定したリモートアクセスの運用を両立する新たなアプローチが求められています。

従来型VPNを変革するDispel

Dispelは、OT環境に特化した米国発のクラウド型セキュアリモートアクセスソリューションです。全65,535ポートに対応し、独自プロトコルが多いOT設備に最適化。IEC62443やNIST 800-53に準拠し、ゼロトラストアーキテクチャとMoving Target Defenseで多層防御を提供します。政府機関やフォーチュン500企業で2,000万時間以上の安全稼働実績があります。

ご導入を検討される
お客様のよくある課題

複数VPN装置の
管理負担

装置メーカーごとに異なるVPN機器を導入しなければならず、管理工数が増大し、セキュリティ設定の統一が困難になっています。

リモートアクセス時の
セキュリティリスク

従来のVPN接続では、接続元端末の安全性確認や、アクセス権限の細かな制御が難しく、不正アクセスのリスクが懸念されます。

緊急時の
迅速な対応

設備トラブル発生時に、専門技術者の現地派遣に時間を要し、生産停止時間の長期化による事業損失が発生しています。

これらを解決できるのがDispelです

統合管理による運用効率化

クラウドベースの単一プラットフォームで全てのリモートアクセスを管理。複数のVPN機器設定を大幅に削減し、統一されたセキュリティポリシーを実現します。

ゼロトラストによる
高度なセキュリティ

使い捨て仮想環境とMoving Target Defenseにより、従来の境界防御では対応困難な高度な攻撃から製造設備を保護します。

24時間365日の
リモート保守体制

専門技術者がどこからでも安全にアクセス可能。緊急時の迅速な対応により、設備停止時間を最小限に抑制し、事業継続性を確保します。

包括的な監査記録機能

全てのリモートアクセスセッションを動画で記録。詳細なログと組み合わせることで、コンプライアンス要件への対応と事後検証を実現します。

INTRODUCTION導入イメージ

製造現場への導入は、既存のネットワーク構成を大幅に変更することなく実現可能です。お客様のOT環境にDispel Wicketを設置し、クラウド経由でセキュアなリモートアクセス環境を構築。装置メーカーや保守業者は、使い捨て仮想環境を通じて、時間・場所を問わず安全に設備へアクセスできます。導入から運用開始まで、東京エレクトロンデバイスの専門エンジニアが全面的にサポートいたします。

USE CASE利用事例

エネルギー

海上掘削プラットフォームのリモートメンテナンス

緊急対応時間を60%短縮、年間保守コストを3,500万円削減


課題

海上掘削プラットフォームでは、設備故障時に専門技術者をヘリコプターで派遣する必要があり、天候条件によっては数日間対応が遅れることがありました。また、従来のVPN接続では海上という孤立環境でのセキュリティリスクが懸念され、制御システムへの安全なアクセスが困難でした。

  • 専門技術者の海上派遣に平均48時間を要していた
  • ヘリコプター輸送費用が1回あたり200万円と高額
  • 従来VPNでは制御システムが外部攻撃にさらされるリスク
  • 作業ログの記録が不十分で、保守履歴の管理が困難

解決策

Dispelの使い捨て仮想環境を活用し、陸上から海上プラットフォームの制御システムへセキュアにリモートアクセス。Moving Target Defense技術により動的にIPアドレスを変更し、外部からの攻撃を防御。全ての保守作業を録画・記録し、完全な監査証跡を提供しました。

導入効果

  • 緊急対応時間を60%短縮(48時間→19時間)
  • 年間ヘリコプター派遣費用を3,500万円削減
  • セキュリティインシデントゼロを維持
  • 保守作業の完全な可視化により品質向上
製造業

自動車工場の生産ライン遠隔監視・サポート

設備停止時間を45%削減、リモートサポート対応率85%を達成


課題

24時間稼働する自動車生産ラインでは、設備異常の早期発見と迅速な復旧が生産性の鍵でした。従来は現地での目視確認に頼っており、夜間・休日の異常検知が遅れ、大規模な生産停止に発展するケースが多発していました。また、専門技術者不足により、迅速な技術サポートが困難でした。

  • 専門技術者の海上派遣に平均48時間を要していた
  • ヘリコプター輸送費用が1回あたり200万円と高額
  • 従来VPNでは制御システムが外部攻撃にさらされるリスク
  • 作業ログの記録が不十分で、保守履歴の管理が困難

解決策

Dispelの使い捨て仮想環境を活用し、陸上から海上プラットフォームの制御システムへセキュアにリモートアクセス。Moving Target Defense技術により動的にIPアドレスを変更し、外部からの攻撃を防御。全ての保守作業を録画・記録し、完全な監査証跡を提供しました。

導入効果

  • 緊急対応時間を60%短縮(48時間→19時間)
  • 年間ヘリコプター派遣費用を3,500万円削減
  • セキュリティインシデントゼロを維持
  • 保守作業の完全な可視化により品質向上

導入事例や機能を
詳しく知りたい方はこちら

製造現場のリモートアクセスでお困りのことがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
貴社の環境に最適な導入方法をご提案いたします。

TECHNICAL技術解説

Moving Target Defense(MTD)

Moving Target Defense(MTD)

接続の度に動的にIPアドレスが変更される革新的な防御技術。固定IPアドレスを狙った攻撃を根本的に無効化し、攻撃者による偵察活動を困難にします。37の特許技術に裏付けられた独自のアルゴリズムにより実現。

使い捨て仮想デスクトップ環境

使い捨て仮想デスクトップ環境

各セッションごとに新しい仮想環境を自動生成し、作業終了後は完全に破棄。マルウェアの潜伏や、セッション間での情報漏洩リスクを排除。クリーンな環境での作業を保証します。

SD-WAN画面ストリーミング

SD-WAN画面ストリーミング

低遅延・高品質な画面転送により、リモート環境でも現地作業と同等の操作性を実現。帯域幅の最適化機能により、限られたネットワーク環境でも安定した接続を維持します。