装置に付属するソフトウェアの管理
産業機器ソフトウェアのセキュアな配信と運用手法
産業機器メーカーにとって、付属ソフトウェアの管理は重要な課題です。この分野における主要な問題と、解決するための最新ソリューションをご紹介します。
装置に付属するソフトウェアの管理の課題
ライセンス管理の課題
- USBドングルの紛失・故障リスク
- ソフトウェアの不正利用防止が困難
- 知的財産権保護の脆弱性
外付けPCの運用負荷
- 頻繁なオンサイト対応による保守コストの増加
- ハードウェアの安定供給に不安
- 機器更新時の検証工数が増大
システムの老朽化
- 旧式システムのセキュリティリスク
- レガシーシステムの保守コスト増大
- 新システムへの移行が困難
TEDが提案する管理方法
上記のような課題解決、および産業機器で使用されるソフトウェアの安全性と効率性を高めるため、TEDでは以下の3つの管理方法を提案しています。
Falcon Guardian:QRコードとスマホによるスマートなライセンス管理
Falcon Guardianは従来のUSBドングルに代わる新しいライセンス管理方法で、QRコードとスマートフォンを使用したアクティベーションシステムです。物理的なドングルが不要となり、スマートフォンを使って簡単にソフトウェアのアクティベーションを行うことができます。高度な暗号化技術を採用しているため、アプリケーションの不正コピーや不正利用を効果的に防止することが可能です。ライセンス管理の効率化とセキュリティの向上が同時に実現されます。
Industrial Azure Virtual Desktop:クラウドベースのPC管理
Industrial Azure Virtual Desktopは製造装置のPCをクラウド上で一元管理し、アップデートやパッチの適用もリモートで実施することが可能になります。これにより、現地派遣の頻度を大幅に削減でき、運用コストの削減が可能です。また、クラウド上で仮想PCを管理するため、ハードウェアの供給に関する心配も不要になります。
レガシーシステムのクラウド移行:マルチテナントアプリケーション化
レガシーシステムの問題に対しては、既存のアプリケーションやデータベース、ストレージをクラウドのIaaS/PaaSへ移行し、Webアプリケーションとして再構築する方法が効果的です。この方法を採用することで、端末からインターネット経由でアクセスできるマルチテナントアプリケーションとしてサービス化することができます。これにより、ITコストの縮小やパフォーマンスの向上だけでなく、セキュリティや利便性の面でも大きなメリットが得られます。
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