Azure導入事例 加賀市 様
除雪車の運行管理に Azure IoTを活用した「スノプロアイ」を導入、
除雪経路や稼働状況をリアルタイムに把握し、サービスレベルの向上を実現
IoT を中心とした先端テクノロジーへの取り組みを積極的に進めている石川県加賀市。ここではその一環として、除雪車の運行管理の IoT 化が行われています。導入されたのは北菱電興株式会社が開発した「スノプロアイ」。
システム基盤としてクラウドサービスのMicrosoft Azureを採用し、スマートフォンで取得した GPS データや画像データをクラウドへ蓄積。除雪経路や稼働状況をリアルタイムで把握することにより、市民へのサービスレベルが向上。同時に委託事業者や職員による事務作業の効率化も実現しています。
これまでの課題
- 除雪車の現在位置や除雪済みの箇所がリアルタイムで把握できておらず、市民からの問い合わせ対応に追われていた
- 紙の報告書をもとに施工時間を手作業で集計していたために、毎月1週間程度の時間がかかっていた
IoTによって得られた効果
- 市役所でも各除雪車の位置、運行状況をリアルタイムに把握する事が可能になり、情報提供によるサービスレベル向上を実現
- GPSで収集される運行情報をもとに、作業報告書を作成するプロセスの一部を自動化。毎月数時間で報告書の作成ができるようになった
加賀市
2005年10月に旧・加賀市と山中町が合併し、新たに発足した加賀市。石川県南西部に位置し、山代温泉や山中温泉、片山津温泉といった温泉地があるほか、越前加賀海岸国定公園に指定される海岸線も有しており、四季折々の自然が楽しめる観光地として知られています。その一方で山中漆器や九谷焼などの伝統工芸の地でもあり、機械製造業も盛んに行われています。
IoTを活用した除雪車運行管理システム『スノプロ アイ』が除雪作業の効率化と事務作業の大幅削減を実現
従来の除雪作業では各除雪車の現在地や除雪済み箇所がリアルタイムで把握できないために、「どこを除雪したのか?」「今どこにいるのか?」といった、除雪車の運行状況把握が出来ませんでした。
そこで、スノプロアイの導入によって、除雪経路や現在位置をリアルタイムに把握する事が出来るように改善。運行状況を把握することにより、除雪に関する業務効率を大幅に改善することができました。
また、運行状況が自動的に記録されることで、委託業者による作業報告書の作成プロセスも簡素化に成功。1週間ほどかけていた事務作業を数時間に短縮することができました。
このように、除雪車の運行状況把握の実現に留まらず、職員や作業者による事務作業の効率化も実現しています。
導入したサービス/機器
除雪車運行管理システム「スノプロアイ」
- 1スノプロアイを導入することによりリアルタイムでの除雪車の位置、作業状況を把握することができ、作業実績報告書の提出、費用計算も簡単に実施できます。
「スノプロアイ」システム構成
スノプロアイは車両に取り付けるGPS機能付端末と外部にあるクラウドサーバー(データセンター)から構成されます。
作業の流れ
- 1. 作業予定情報登録
- 2. 運行状況は自動的に保存され、除雪車の位置や除雪済みの場所をリアルタイムに確認可能
- 3. 稼働状況の内容を登録します。
- 4. 受託業者の稼働状況が登録されていたら確認し承認します
- 5. 監督員に承認されると作業報告書が自動で作成されます。ダウンロードし印刷するだけで作業報告書が完成します
- 6. 監督者・受託業者双方での費用確認
- 7. 印刷した作業報告書・請求書を監督員に提出します
CSPパートナー
- 会社名
- 北菱電興株式会社
- 設立年月日
- 2013年10月17日
- 主な事業内容
- FAシステム、三菱冷熱住設・ビルシステム、情報通信・映像システム/半導体・デバイス、社会/環境システム事業、施設事業、技術開発事業部 開発センター