導入実績・事例

  1. Microsoft Azure TOP
  2. 導入実績・事例
  3. 事例「アクア株式会社 様」

Azure導入事例 アクア株式会社 様

IoTシステムによる先進的なコインランドリー事業を展開するアクア
製品開発のプロジェクト管理にMSOL「PROEVER」を採用

コインランドリー向け洗濯機の国内シェアNo.1(※1)のアクア株式会社(以下、アクア)は、同社が展開するコインランドリー事業の製品開発工程におけるプロジェクト管理ツールとして、マネジメントソリューションズ(MSOL)の「PROEVER(プロエバー)」を導入しました。コインランドリー事業を支えるクラウドIoTシステムの開発に協力した東京エレクトロンデバイス(TED)の提案により導入が実現したもので、PROEVERを運用してからはプロジェクトの可視化や業務負荷の平準化といった導入効果が得られています。

アクア株式会社
業務用洗濯機事業本部 企画・開発グループ
マネージャー 大橋 成幸氏

コインランドリー向け洗濯機(業務用洗濯乾燥機)国内シェアNo.1(※1)を誇るアクア

アクアは、三洋電機の洗濯機・冷蔵庫などの白物家電事業を中国ハイアールグループが引き継いだことを契機に、2012年に設立されました。2016年には現社名へと変更。現在は家庭用洗濯機・冷蔵庫といった生活家電に加え、国内コインランドリー市場で圧倒的なシェア(※1)をもつ業務用洗濯乾燥機事業を主力の一つとして展開しています。さらにホテルなど業務用需要にも応えながら、企画・開発・販売を行っています。
業務用洗濯乾燥機全体で、出荷台数ベースで国内シェアNo.1(※1)を誇り、近年はデザイン性や衛生機能に優れた新製品の開発にも注力しています。羽毛布団専用プログラムやオゾン水による除菌すすぎ機能、さらにミラブル技術を活用した洗浄力の向上など、消費者ニーズに応える技術革新を推進しています。また、大手販売店やフランチャイズ事業者との信頼関係を基盤に、機器の供給や運営支援を通じてコインランドリー市場の拡大に貢献しており、無人運営による効率化や安定した収益モデルの実現が高く評価されています。

ここで、アクアのコインランドリー事業の大きな特長となっているのが「Cloud IoTランドリーシステム」です。同社は2005年に前身の「ITランドリーシステム」を稼働させ、2017年にMicrosoft Azureをプラットフォームとするクラウドシステムへと発展させました。現行システムでは、PCやスマートフォンを使ってIoT化したコインランドリー機器の稼働状況をリアルタイムで確認できるほか、顧客へのクーポン発行や会員サービスとの連携にも対応しています。これまでに全国約4,000店舗のコインランドリーで利用されており、その開発とサービスの構築を支援したのが東京エレクトロンデバイス(TED)です。アクアとTEDは現在も強力な協業関係を続けています。

製品開発工程のプロジェクト管理が抱えていた課題

このようにコインランドリー市場で存在感を放つアクアですが、一方で製品開発工程におけるプロジェクト管理には課題がありました。
「当社でも過去にプロジェクト管理ツールの導入を検討したことはありましたが、結果的にはExcelベースでのタスク管理や進捗把握が主流になっていました。さらに、プロジェクトごとにExcelのフォームや管理方法がばらばらで、情報の統一性がなく、全体を横断して把握するのが難しい状況でした。このため、情報更新の徹底が難しい、情報が属人的になる、削除や上書きによる記録の欠落が起きやすい、手動によるファイルのメンテナンスが必要といった課題に悩まされていました。こうした背景から、社内にプロジェクト管理改善チームが発足し、課題解決に向けてさまざまな方法を検討していました」
(アクア 業務用洗濯機事業本部 企画・開発グループ マネージャー 大橋成幸氏)

プロジェクト管理のルールも明確でなく、過去の履歴や重要情報が適切に残らないケースもありました。とくに複数のプロジェクトが同時並行で進行している現状においては、関係者全員が最新の計画や進捗状況を正確に把握できない場面も少なくなかったと言います。
「プロジェクトでは業務が特定のメンバーに集中・依存していても、それを可視化することが難しく、誰の負荷が高いか低いかといったバランスも見えにくい状況でした。その結果、効率性や品質確保の面で課題が生じる恐れがありました」(大橋氏)

管理機能が充実し柔軟性と正確性に優れたPROEVERを選定

既存のプロジェクト管理に限界を感じていたアクアでは、より効率的かつ全社的に活用できるプロジェクト管理ツールの導入を検討することにしました。
「プロジェクト管理改善チームのメンバーが中心となって、業務負荷の可視化の方法を模索していたところ、まさに絶妙なタイミングでTEDから紹介されたのが、マネジメントソリューションズ(MSOL)の『PROEVER』でした」(大橋氏)
PROEVERは、アクアのCloud IoTランドリーシステムと同じくAzureをプラットフォームとするクラウドベースのプロジェクト管理ツールです。実際に試用してみると、同社が抱えていた課題を解決できそうだと感じられ、導入を前向きに検討するきっかけになったそうです。
「PROEVERは、プロジェクト管理機能が充実しているうえ、ユーザーインタフェースが直感的で、このような管理ツールに慣れていないメンバーでも使いやすいと感じられたことも、導入を決める大きな理由の一つでした。情報が点在して誰が何をしているか分かりにくかった従来の方法とは違い、PROEVERでは必要な情報を一元的に管理できます。さらにクラウドベースの仕組みにより、社内外のどこからでもリアルタイムで進捗状況を共有可能です。複数のプロジェクトメンバーが同時に最新情報を確認・更新できる環境は、業務スピードと正確性の向上につながると判断し、導入を決めました」(大橋氏)
大橋氏によると、初期導入や運用サポート体制が整っていたことも決め手だったと言います。MSOLの迅速な対応が、アクアにとって安心材料となったこともあり、情報の一元化や業務負荷の可視化を実現するための基盤としてPROEVERが選定されました。

導入を決めたアクアでは、メンバーに対して操作方法や運用ルールを共有し、新規プロジェクトの管理から順次PROEVERへと移行しました。さらに、PROEVERの利用を習慣化できるよう、日報の作成にも活用させることで、日常業務の中で自然に使いこなせる環境を整えています。
「初めは慣れない部分もありましたが、実際に使ってみると作業時間が短縮され、情報の見通しも良くなりました。検索機能が充実しているため、誰がどんな業務に従事しているのかもすぐに把握できます。さらに、ユーザーアカウントやプロジェクトの作成・削除といった重要な操作は特定の担当者に限定でき、各課題やToDoも編集前の内容が履歴として残るため、情報管理の精度が向上しました」(大橋氏)

今後はAI機能を駆使した計画立案やリスク予測も視野に

アクアがPROEVERの本番運用を開始したのは、2024年7月のこと。現在はプロジェクト情報を順次登録・共有しながら利用を進めており、必要な情報へのアクセス性や情報整理のしやすさについて、改善の兆しが見え始めています。
「使い始めて1年が過ぎたところですが、情報が一元的に管理できるようになったことで、今後は過去のプロジェクトデータの参照や進捗・課題の見える化にも活用できると期待しています。関係者間の認識合わせもしやすくなっていけばと考えています」(大橋氏)
PROEVERを利用するプロジェクトメンバーからも、徐々に手応えが感じられ始めています。
「以前は関係部署への確認や情報整理に時間がかかっていましたが、PROEVERを使うことで必要な情報にアクセスしやすくなり、判断のスピード向上につながっていくのではないかと期待しています。誰がいつ何を変更したのかが分かるようになったことで、トラブルの防止やコミュニケーションの円滑化にもつながる可能性があります。また、メンバーごとの業務が可視化されていくことで、今後は業務負荷の偏りを抑え、業務品質の向上にも寄与していければと考えています」(大橋氏)

今後の展開としてアクアでは、PROEVERに蓄積されるプロジェクトの履歴や分析データを活用し、PROEVERに搭載されたAI機能を駆使しながら将来の計画立案やリスク予測にも役立てていくことを視野に入れています。また、PROEVERを活用した定期的なレビューやフィードバックの仕組みを整えて改善サイクルの高速化も進める方針です。

「今後は単なるプロジェクト進捗管理にとどまらず、戦略的な意思決定を支えるツールとして活用していく計画です。これにより経営層による中長期的な事業戦略の策定にも貢献すると考えています」(大橋氏)
PROEVERはこれからも、製品開発工程におけるプロジェクト管理基盤としてアクアのコインランドリー事業を支えていくことでしょう。

※1:コインランドリー機器 出荷台数(2024年1月~12月)において。アクア調べ

導入したサービス

  1. 1

これまでの課題

  • Excelベースでのタスク管理や進捗把握が主流であり、プロジェクトごとにExcelのフォームや管理方法がばらばらで、情報の統一性がなく、全体を横断して把握するのが難しい
  • 情報更新の徹底が難しい、情報が属人的になる、削除や上書きによる記録の欠落が起きやすい
  • 手動によるファイルのメンテナンスが必要で社員の工数がかかる

「PROEVER」導入でのメリット

  • プロジェクト管理機能が充実していて、ユーザーインタフェースが直感的で、管理ツールに慣れていないメンバーでも使いやすい
  • 必要な情報を一元的に管理でき、クラウドベースの仕組みにより、社内外のどこからでもリアルタイムで進捗状況の共有が可能
  • 複数のプロジェクトメンバーが同時に最新情報を確認・更新できるため、業務スピードと正確性の向上につながった(確認時間が1/3以下に軽減)
  • 省力化されることで社員のモチベーションが高くなった

CSPパートナー

会社名
株式会社マネジメントソリューションズ(略称:MSOL エムソル)
会社概要
マネジメントの専門会社として、数多くの実績から得たノウハウやナレッジから、客観的視点と柔軟な分析・処理能力を駆使して経営層から現場まで、大小さまざまなプロジェクトを成功に導くために実行支援する会社です。人とTechnologyを融合したManagement における社会のPlatformとなり、組織の変革・ 価値創造、および自律的な個人の成長を促すことをVisionとしております。